あかりちゃんが着替えるらしいので、楽屋を出ていこうとすると、
「いいよ、座ってて。どうせ最後は裸になるんだし」
と言いつつ、さっさと脱ぎはじめるあかりちゃん。なんか温泉の脱衣
所とか高校の女子更衣室みたいな感じ。意外とおっぱい大きいし、ウ
ェストも細っ～い。背が高いから、よけい細く見えるなぁ・・などと
ぼんやり考えてる間に、すっかり全裸ですよ、全裸。で、全裸のまま
鏡の前でクルクル回るあかりちゃん。

「吹き出物チェ～～ック。背中とかお尻の無いよね？」
と聞かれたので、ワタシも立って、あかりちゃんの背中やらお尻やら
をチェック。他人のお尻とか、こんなにマジマジ見たこと無かったで
す、当たり前ですけど。
「うん、何にも無いよ」
「あったらファンデで塗りつぶしとかなくちゃいけないんだよぉ」
と聞いて、そっか～、全身写真に撮られちゃうんだもんなぁと、 あら
ためて感心。顔だけでも大変なのに、全身かぁ。冬だからってわき毛
の処理とか怠ってるような奴（自分です、面目ない）には、やはり無
理なのでは。。と更に自信喪失でした。
あかりちゃんは、段ボール箱の中から、ビニール袋に入った蛍光色っ
ぽいビキニを出すと、あっと言う間に、お着替え完了。
「やっぱり大変なんだね～」
「慣れちゃえば、そうでもないって。慣れ、慣れ。」
しばらくするとAさんが、楽屋の入り口から顔だけ出して、
「始めるよー」
とひと声。
「はーい」
と出て行くあかりちゃん。
取り残されるワタシ。。
（つづく）

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